皮膚科よりお役立ち情報

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帯状疱疹の予防接種

帯状疱疹は子供の頃かかった水疱瘡のウイルスがまた活性化し、神経に沿った痛みと発疹を生ずる病気です。生涯で3人に1人が発症し、85歳以上の高齢者の半数が発症すると言われており、発疹が治癒した後の痛みが長引く帯状疱疹後神経痛は、ことに高齢者にとって大変な負担となります。現在日本では、2種類のワクチンが50歳以上の成人に推奨されています。その比較を表に示します。

表 2種類の帯状疱疹ワクチンの比較(医学書院 医学会新聞 高齢者に勧められるワクチンより引用)

生ワクチンの水痘ワクチン(商品名:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」®)は現在多く使用されているワクチンで、数年で約半数の方に発症予防効果、約3分の2の方に帯状疱疹後神経痛の予防効果があり、効果の持続は10年以内です。不活化ワクチンの帯状疱疹ワクチン(商品名:シングリックス®)は2020年に開発された新しいワクチンで、従来品に比べ発症予防効果、帯状疱疹後神経痛予防効果とも優れていますが、2回接種で高額なのが難点です。当院では、帯状疱疹ワクチンを取り扱っておりますので、希望の方はご相談ください。

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